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2021.04.29

頻尿のお悩み ~過活動膀胱~

こんにちは!院長の渡邊です!
連休の初日はあいにくの雨模様ですが、いかがお過ごしでしょうか。
COVID-19はまだまだ猛威を振るっておりますので、くれぐれも感染しないよう注意してお過ごしください。

本日は、「過活動膀胱」についてお話します。
突然強い尿意が起こる、頻回にトイレに行きたくなる、強い尿意でトイレまで間に合わずに漏れてしまう、などの症状を起こします。
加齢によって発症率が上昇し、日本では40歳以上の8人に1人が過活動膀胱だとされています。

膀胱内に十分量の尿がたまると脳が尿意を伝えて尿道括約筋がゆるませ、膀胱が収縮して尿が排出されますが、過活動膀胱ではこうした排尿メカニズムに問題が起きており、その原因は神経系の異常による神経因性とそれ以外の非神経因性に分けることができます。
神経性過活動膀胱は脳や自律神経などに原因があり、代表的な疾患として脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、脊椎疾患、パーキンソン病などがあります。
非神経性過活動膀胱は、女性では骨盤底筋のゆるみなどによって起こる子宮脱や直腸脱、男性の場合は前立腺肥大症によって起こる場合が多くなっています。
また、加齢に伴う筋力低下や、膀胱の神経過敏などによって起こっているケースもあります。さらに、いくつかの要因が組み合わさっていることも少なくはありません。

診断方法は、問診・排尿日誌(おしっこの日記)・超音波などで行います。

治療の選択肢として、行動療法・薬物療法・手術療法があります。行動療法には尿を我慢して溜める練習をする膀胱訓練や、骨盤底筋体操などがありますが、正直なところ効果や即効性は乏しいように感じます。治療の主になるのは薬物療法で、抗コリン薬・β3受容体作動薬を選択することが多いです。どちらも副作用として口喝や便秘を来すことが少なくは無く、錠剤から貼付剤に変更することもあります。
3ヶ月以上治療を続けても症状の改善が見られなかったり、諸事情によりお薬の服用が困難な場合は、難治性過活動膀胱と定義して手術療法を検討します。

当院ではボツリヌス毒素膀胱注入療法(ボトックス療法)を行っております。
その詳細はまた次週にじっくり詳しくお話しさせてください!

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